相続登記の放置は空き家管理にどう影響する?知っておきたいリスクと対策

2024.11.15

はじめに

こんにちは、空き家管理業者のスタッフです。今回は、「相続登記を放置した場合にどんな影響があるのか」についてお話しします。相続登記は、つい後回しにしてしまうことが多いですが、放置することで意外なトラブルや手続きの複雑化を招くリスクがあります。空き家がある方や相続が発生した方にはぜひ知っておいていただきたい内容です。

1. なぜ相続登記を放置するとまずいのか?

「相続登記」とは、不動産の所有権を法的に記録するための手続きです。相続が発生した時点で行う必要があるものですが、「すぐに使う予定もないし…」とそのままにされるケースが少なくありません。しかし、登記を放置することで、次のようなデメリットが生まれます。

    • 相続人が増える: 時間が経つと、相続人が次の世代に引き継がれ、最終的に相続関係が複雑化してしまいます。例えば、親から子へと簡単に引き継げる予定が、孫やひ孫の世代にまで広がり、意思決定が難しくなります。

 

  • 手続きが煩雑化する: 相続人が増えると、すべての相続人の同意が必要になり、必要書類の準備や連絡が非常に手間となります。場合によっては、相続人の一部が所在不明になったり、連絡が取れなくなることもあります。

 

2. 空き家管理業者として感じる相続登記放置のリスク

相続登記を放置すると、空き家の管理や利活用にも影響が出ます。例えば、売却や賃貸活用を考えた場合も、権利関係が曖昧なままでは話が進みません。放置することで次のような問題が起こりやすくなります:

    • 負動産化のリスク: 手続きの煩雑さから誰も管理しなくなり、空き家が放置されるケースが増加します。こうなると、空き家がどんどん老朽化して修繕が必要になり、次第に「負担のある不動産」、いわゆる「負動産」として放置されやすくなります。

 

  • 固定資産税の支払い: 登記がなされていないと税務上の手続きも混乱しやすく、相続人全員に未納通知が行くなど、経済的負担が増える可能性もあります。

 

3. 相続登記をしっかり行うと空き家管理もスムーズに

相続登記を速やかに行っておくと、空き家の売却や活用をスムーズに進めることができます。また、定期的な空き家管理や活用が必要な際にも、法的な手続きをスピーディーに行うことができます。もし相続登記を済ませたら、次は空き家の維持管理をどのように進めるかについても検討を始めるとよいでしょう。私たち空き家管理業者も、こうしたお手伝いをさせていただきます。

おわりに

相続登記を後回しにせず、早めに対応することで、空き家管理がぐっとラクになります。「親が住まなくなった家をどうしたらいいかわからない」「登記を放置していたけれど、今後どう進めるべき?」とお悩みの方も多いと思いますが、ぜひ気軽にご相談ください。